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EUプロジェクト、外骨格によるヘルスケア強化へ

EUプロジェクト、外骨格によるヘルスケア強化へ

MSD-CARE(筋骨格系障害ケアプロジェクト)は、外骨格の利用により医療従事者の作業環境の改善を目指すものです。このプロジェクトは、医療従事者の筋骨格系障害が他の職種に比べて著しく高いという研究結果を受けて始動しました。

アイルランドの労働安全衛生局は、2021年の労働災害の約21%が医療従事者によるものと報告しています。

MSD-CAREプロジェクトには、ドイツ、オランダ、アイルランドのGalway大学の研究者が参加しています。GHC (Göttingen Health Campus) に新設された外骨格研究所をこのプロジェクトで利用し、外骨格を装着・未装着の状態で作業をテストできるようにしています。この研究パートナーシップは、EUのInterreg North-West Europeプログラムから65万7000ユーロを超える資金提供を受けました。

テストでは、高度な分析ツールを用いて外骨格が筋活動や呼吸に与える影響を評価します。外骨格が、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士などの医療従事者を支援できることが期待されています。

GHC教授でプロジェクト総括責任者のShiney Franz博士は、次のように述べました。「患者の移動や体位変換などの作業時に外骨格を装着することにより、医療専門職の作業環境が改善し、患者の安全性が高まる可能性があると私たちは考えています。このプロジェクトでは、治療計画や目標を考慮しながら、既存のワークフローに外骨格を統合できる看護業務の作業環境を特定することを目指しています」

Galway大学のGeorgina Gethin教授は、患者の直接ケアに携わる看護師は「肉体的負担の大きい業務」に従事しており、その結果、他の医療従事者よりも筋骨格系疾患を患う割合が高いと述べています。

昨年、SiliconRepublic.comは、外骨格を使用して歩行能力の低下した人々を支援する理学療法士主導のサービス、DCU外骨格プログラムを率いるRonan Langan氏にインタビューを行いました。

www.siliconrepublic.comに掲載されたこの記事は、こちらからご覧いただけます。