アイルランド政府の対内投資機関であるアイルランド政府産業開発庁は、2023年上半期の投資実績が順調に伸びていると発表しました。2023年上半期の投資獲得件数は、予想通り順調に推移しています。下半期の投資見通しも引き続き堅調です。アイルランド政府産業開発庁は、今後も、アイルランドの経済成長を支える上で重要な役割を果たすあらゆるクライアント企業との関係強化を図ります。
2023年上半期実績
- 2023年上半期に139件の投資案件を獲得、1万2000人以上の雇用を創出。
- 新規投資案件52件と継続投資案件67件（48％）を地方立地案件として承認。
- 投資と雇用は2015年以来の好調な投資流入により予想通りの結果を生成。
- 大型計画実施拠点としてのアイルランドの強みを反映し、確保される投資の規模と複雑性が増加。
- クライアント企業による変革への増資につれ、 2023年上半期には昨年同時期を上回る研究・開発・技術革新（RD&I）プロジェクト25件とサステナビリティ・プロジェクト13件を獲得。
- 欧州への直接投資が横ばいとなる脆弱な世界経済にもかかわらず、アイルランド政府産業開発庁の重点分野全体は健全な業績で、回復力と成長の継続を実証。
見通し
- 世界経済には若干の改善が見られるものの、高止まりするインフレや地政学的不確実性をはじめとする下振れリスクなどの逆風が継続。
- グローバルな投資環境は、戦略的部門における産業政策の活発化やGX（グリーン・トランスフォーメーション）とDX（デジタル・トランスフォーメーション）の加速化により継続的に発展。
- アイルランド政府産業開発庁は、2021-24年戦略の中間見直しに続いて、多国籍企業のアイルランド事業競争力強化を支援すべくRD&I、デジタル化、人材育成、持続可能性への変革的投資を改めて重視。
- アイルランド政府産業開発庁はまた、アイルランド政府企業白書の目標に沿って、再生可能エネルギーと戦略的技術クラスターの戦略的成長機会に注目する「ミッション志向」の政策採択を予定。
- 国内インフラ整備の課題が早急に対処できれば、FDIにより成長を促し、脱炭素化とデジタル化への支援が継続する見通し。
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