車載ソフトウェア大手のSonatus社は、エンジニアリングと業務運営能力を強化する目的でアイルランドのダブリンに研究開発技術センターを開設しました。この動きは、欧州が自動車産業の主な拠点としての役割を担っていることがきっかけで、これにより Sonatus社は地域および世界の提携先との連携の緊密化と、顧客へのサービス改善を図ります。

Sonatus社の共同設立者兼CEOであるJeff Chou氏は、車両ソフトウェアの重要性が高まっていることを強調し、「アイルランドで研究開発技術センターの設立に投資するのは、世界中のお客様のニーズに効果的に対応するためです」と述べました。ダブリンセンターの責任者は、20年以上の経営・財務経験を持つSonatus社アイルランド事業担当ゼネラルマネージャーのMarc Synnott氏が務めます。Synnott氏は、様々な分野で働く業務と技術専門家のチームを監督してSonatus社グローバルデザインセンターとのシームレスな統合を確保します。

Synnott氏は、SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)の技術的複雑さと、自動車メーカーとSonatusのような技術リーダーとの緊密な協力関係の必要性を強調し、「この新しい研究開発・技術センターにより、Sonatus社はアイルランドの高度に熟練した有能な技術人材プールへのアクセスが可能になり、欧州をはじめ世界中で事業を拡大し続ける中でさらに多くの顧客との距離を縮められます」と付け加えました。

アイルランド政府産業開発庁 Mary Buckley専務理事は、Sonatus社のダブリン進出を歓迎し、信頼できるテクノロジーハブとしてのアイルランドの評価を強調しました。同氏は、「今回の発表は、グローバル企業がわが国で人材と専門技術にアクセスできることを証明しています。車載技術市場は急速に成長しており、Sonatus社のアイルランド進出によりこの重要な成長部門を拡大するでしょう」と述べました。