アイルランドの製薬・医療機器産業は隆盛を極め、グローバルにつながる総合的なヘルスケア物流の必要性が高まっています。同国の輸出の50%近くを占める同市場は、2024年から2028年にかけて年間6.17%で成長すると予測されています。

こうした状況への対応として、UPS Healthcareはダブリンに画期的なヘルスケア物流施設を開設しました。この1200万ユーロの投資で施設面積約6000 m²を確保、30人の新規雇用を創出し、アイルランドの市場と輸出成長に貢献します。

この施設は、小口貨物、貨物輸送、物流、流通サービスを提供し、顧客を適応性と回復力に優れたグローバルネットワークで結びます。UPS Healthcareは、複雑なヘルスケア物流サービスを統合して幅広く提供する、この分野の大手企業です。

欧州では、医薬品の80%が温度管理された輸送を必要としています。ダブリンの施設は専門技術を備えて医薬品と医療技術製品の保管と輸送のニーズに対応し、サプライチェーンの効率化を目指すヘルスケア企業に包括的なソリューションを提供します。

「今回の投資は、アイルランドの大手製薬・医療機器業界への当社の献身を浮き彫りにするものです。当社は、臨床試験から患者さんへの医薬品供給まで独自の方法でお客様をサポートし、医薬品ハブとしてのアイルランドの役割を強化します。患者さんには、大切な治療薬や医療機器の管理を安心して委ねられると信頼していただけます」とUPS Healthcareの国際営業担当バイスプレジデントのCathy O’Brien氏は、述べました。

昨年、UPSは米国、アイルランド、英国を結ぶ新たな運航路線を開設し、大西洋横断貿易ルートとアイルランドの主要医薬品輸出市場との接続を増強しました。この航路はダブリン空港とスタンステッド空港を利用、米国のルイビルにあるUPSの航空ハブに戻り、医療品や小口包装品を輸送します。

アイルランド政府産業開発庁Michel Lohan長官は、UPS Healthcareの投資を称賛し、「ダブリンの新施設は、アイルランドの成長著しい製薬・医療技術部門を支援し、UPS Healthcareの技術革新への取り組みを際立たせ、ライフサイエンスの卓越した拠点としてのアイルランドの地位を強化することになります」と述べました。